HGUC量産型ゲルググ/ゲルググキャノンを紹介します。
ゲルググ/ゲルググキャノンとあるように、このキットは
「量産型ゲルググ」と「ゲルググキャノン」の2通りに組むことが出来る
コンパチキット。
これより少し前に発売された「シャア専用ゲルググ」の成型色を変えて
キャノン用パーツやツノ無し頭頂部パーツを追加したキットですが、
定価はシャア専用に比べて100円アップしただけなのでお得感がありますね。

まずは箱から。
大きさは前回紹介したアッガイの箱とほぼ同サイズ。

ランナーはポリキャップ含めて7枚とやや大目。


まずは量産型ゲルググとして組んでみました。
個人的な趣味でツノ付きの指揮官仕様。
アニメよりのガッチリしたプロポーションでまとめられています。
個人的には力強くて好みですね。
ゲルググは解釈によってデザインラインがかなり変わりやすい
MSかと思いますが、もうちょっと尖ったイメージが好みの方なら
マリーネやイェーガーの方が合うかもしれません。



元々シンプルなカラーリングなので本体の色分けはほぼ完璧。
ディテールも控えめに追加されていますが、元々大柄で
ノッペリしたデザインなのでちょっと間延びしている感もあります。
この辺は好みかなぁ。

腰のスカートとふくらはぎ内部にはスラスターも再現。
足裏にもディテールがあります。
股間部分のカバーパーツを外すと別売りのアクションベースを接続する為の
穴があります。



頭頂部パーツを組み替える事によって「指揮官用」「一般兵用」を選ぶことが
出来ます。
また頭頂部パーツを外すとモノアイを左右に動かす事が可能です。
モノアイは付属のシールで再現。

肩アーマーは肩パーツとは独立して上にガバッと跳ね上げられるようになっていて
腕を上げるときの邪魔にならないようになっています。


腰のサイドスカート部分もジョイントを水平方向に引き出す事により
前方向に開く事が出来ます。
ただサイドスカートは細い1軸で腰と繋がっているため
引き出すときちょっと怖いですね。

ビーム・ライフル。
専用の持ち手で保持しますが、遊びが若干多くて
あまりガッチリと持つことが出来ません。

ビーム・ナギナタ。
ビーム刃パーツはクリアーイエロー成型。
表情のついた平手は左手のみ付属。


ビーム・ナギナタのグリップは背中の他、シールドの裏にも装着が可能。


シールドは背中に背負うほかに腕にも装着できます。
腕への接続は単純な1軸での接続で、持ち手等はありません。
おかげで角度の微調整なんかは楽なんですが、軸を差し込むための穴が
腕にポッカリ開いているので見た目的にちょっと気になっちゃいますね。

関節の可動範囲はまずまずと言った所ですね。
股関節が単純なボールジョイントだったり、ヒジが1軸だったりと
若干設計が古臭く感じる所もあります。
難点としては肩の胴体側の設計に甘い部分があって
ポリキャップの弾力がモロに出てしまう構造になっており、
そのせいで肩の位置をシャキッと合わせる事が出来なくなっています。


では次はゲルググキャノンに組み替えてみましょう。
アニメには登場しない「MSV」で設定されたMSですね。
以前紹介した「ドム/リックドム」と違ってゲルググとして組んだあとでも
キャノンに組み替えることは容易な設計になっているのは嬉しいですね。

最大の特徴であるビームキャノン・パック。
ビーム砲部分とスラスターが上下に可動できます。
ビームナギナタはリアスカートのホルダーに固定します。



頭部はキャノン専用の物に交換します。
ノーマルタイプと同じくツノ付きの「指揮官用」とツノ無しの「一般用」が選択でき、
モノアイも同様に可動できます。
頭頂部センサーの赤い部分とモノアイ部分はシールで再現。


腕は小型スラスターを外して3連装ミサイルランチャーと
バックラーシールドを装着します。
作品によって左右どちらにランチャー/シールドを装着するのか違ったりする
(ガンダムバトルオペレーションでは左腕にランチャー)ので、好みで
付け替えるのも良いでしょう。

関節の可動範囲はノーマル状態と全く変わらず。

同じジオンの汎用モビルスーツであるザクとドムと並べてみました。
・・つかゲルググでけぇ!w
設定全高を真面目にスケール化するとこうなっちゃうのかな?

さて、今回のまとめを。
外形はとてもよく出来ており、組み立ても容易。しかもゲルググキャノンとの
コンパチで組み立て後に組み替えも可能とプレイバリューに優れた
良いキットだと思います。
難点としては肩回りの設計に甘い点があること、シールド裏が真っ黄色で
塗装しないと目立ってしまう事、そしてABSを使用している部分が
やたら多いところですかね。
関節部分の他に武器類にまでABS樹脂を多用しており、
塗装派の人たちは多分頭を抱えたんじゃないかと思います。
(ABS樹脂は溶剤に弱いため)
私みたいに素組みでサクッと終わらせちゃう人間にはあんまり
関係ない事なんですけど、もし全塗装するなら注意した方がよさそうです。
以上、HGUC量産型ゲルググ/ゲルググキャノンでした。
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