HGUCガンダムTR-1ヘイズル改の紹介です。
「ヘイズル」って何ぞや?みたいな人も多いと思うので軽く解説を。
ガンダム・ヘイズルは雑誌「電撃ホビーマガジン」で連載された
「アドバンス・オブZ ティターンズの旗の下に」と言う作品に登場するMSです。
これは若きティターンズ士官エリアルド・ハンターを主人公に、
MS実験部隊「T3」の戦いを描くガンダムの外伝作品で、時代は
Zガンダムの直前から始まります。
ガンダム・ヘイズルはジムクゥエルをベースに建造された実験機で、
ガンダム・ヘッドが敵味方に与える心理的影響をテストするために作られています。
ベースこそGM系ですが各種強化パーツの装着によりガンダムの名にふさわしい
高性能機に仕上がっており、劇中では主にT3部隊の隊長である「ウェス・マーフィー大尉」が
搭乗していました。
ヘイズルは劇中ジオン残党との戦闘で大破しており、そのヘイズルを
予備パーツで修復・改良したのがこの「ヘイズル改」になります。

まずはパッケージ。
一般的なHGUCサイズのボックスです。

中身はランナーがポリパーツ含めて5枚。部品割りは結構細かい部類かも。
他にホイルシール1枚とテトロンシールが1枚付属。


ガンダムヘイズル改 フロント&リアビュー。
塗装無しの素組み状態。ガッチリしたヘイズルのプロポーションを見事に再現しています。
HGUCのガンダム&GM系MSは上半身が大きく腿が短いというバランスの悪い
プロポーションの物が多いのですが、ヘイズルはバランスよくまとまっていますね。
キット化にあたってデザイナーの藤岡氏により新たなデザイン画が書き起こされ
雑誌連載当初のデザインよりヒザ回り等がさらにボリュームアップしています。

ガンダム・ヘッド。
カメラアイと頭頂部のセンサー部分はホイルシール。
中々のイケメン顔です。RX-78よりはGP-01に近い顔立ちかな?

全体的なディテールはとてもシャープでデザイナーである藤岡氏の「味」を
上手く表現していると思います。
ヘイズル改はHGUCのナンバーでは56と少し前に発売されたキット
(HGUCは現在160種以上発売)なんですが、パーツ割りや色分けには
かなり気合の入った作りですね。

特徴的なボリュームのあるヒザ周りも完璧に再現。
スネのグリーンのセンサーはホイルシール。

肩部分の強化パーツはホールディンググリップ(高速形態で使用)と
グレネードランチャーとの選択式。

背中のブースター・ポッドも可動。
付け根の軸がスライドし、さらにポッド部分が上下に可動します。

こちらは装備品。
左上からビーム・ライフル、肩部グレネードランチャー、ビームサーベル刃、
シールドブースター、シールドです。


こちらがフル装備状態。
手にビームライフルとシールド、背中にシールドブースターを装着します。
やや重量バランスが後ろ寄りになりますが、接地性がいいので問題なく自立可能。


ビーム・ライフル。
ショートバレルとダブルになったEパックが特徴的ですね。後に採用される
ガンダムMk-Ⅱ用のビームライフルに近い形状です。
色分けの都合でしょうが無いんですが色が胸部と同じ紺色なのは
ちょっと気になるかな。
フォアグリップは可動式ですがヘイズルの体型の関係で
両手持ちするのが結構難しいです。

ビームサーベル。
背中のサーベルグリップを外してビーム刃を取り付け、専用の手首で保持。
ビーム刃はクリアピンクです。

シールド。ジム・コマンド等が持つ曲面形のシールドと同型ですね。
シールドを装着するにはまずシールド保持用のパーツを腕に装着し、
シールド裏面の突起を保持用パーツに差し込むんですが、この差込がかなりゆるく
いじっているとシールドがポロポロ落ちてしまいます。
これは差し込む部分を少し調整してやるのがいいでしょうね。


こちらはヘイズルの専用装備シールドブースター。
その名の通り盾と推進器の役割を兼ねた装備で、腕に装着したり
前述のように背中のブースター・ポッドに装着したり出来ます。
劇中では両腕と背中の計3基のシールドブースターを装着して
モビルアーマー並みの加速力で味方の危機に駆けつけるなんてこともしてました。


キットの可動範囲に関しては特に際立った特徴は無く、
ヒジヒザ足首の2重関節等オーソドックスな作りで可動範囲もそれなり。
ガンダム系の宿命か腰はあまり回りません。ヒザは90度くらい曲がります。
余談ですが腰のフロントスカートは左右が繋がっているので、
中央で切断してから組み立てると左右独立で可動できるようになります。

さて、このヘイズル改、プロポーション・ディテール等は非常に良くできていますね。
色分けもかなりがんばっているので素組み派の人にもオススメできます。
ただいくつか難点もあります。
まずは手首がなんと左右合わせて3種類(右ライフル持ち手・右サーベル持ち手・左平手)
しか付属していません。これはちょっと寂しい。
あとは前述のシールドや、背面のメインスラスターがポロリしやすい事。
まあこれらはちょっとの加工でどうにでもなりますが。
それとボリューム的に難しかったのかもしれませんが、シールド・ブースターは
3枚付属して高速形態が再現できるようにして欲しかったですね。
パーツ割もかなり工夫されているんですが、肩や下腕部、太もも等のやや目立つ部分に
分割線が出てしまいます。気になる人は組み立て時に接着剤を使ってパーツを接合し、
乾燥後に紙やすりなどで仕上げてやるとよいでしょう。
まあ色々言いましたが完成度はかなり高いですし、安いところなら千円くらいで
買えると思うので、カッコいいガンダムが作りたいという方には
ぜひオススメしたいキットです。
以上、HGUCガンダム・ヘイズル改でした。
最近は電撃ホビーマガジンを毎号購入しているのですが、「アドバンス・オブ・Ζ」が連載していた頃は、買ったり買わなかったりしてたので、全部読んだ事は無いんですよね。なのでこのシリーズのガンプラは殆ど買ってないのですが、唯一「ギャプラン[フライルー]」だけ購入しました。
しかし「ヘイズル改」も改めて見ると、最近のガンダムには無いガッシリ体形でイイ感じですね。(チョバムアーマーを装着してるのでしょうか。)
コメントありがとうございます。
>買ったり買わなかったりしてた
実は私もそんな感じでした。「アドバンス・オブ・Z 」の
別冊単行本は3巻まで買いましたが。
>最近のガンダムには無いガッシリ体形
ヘイズルは独特のゴツさがありますね。
プロポーションはほぼ完璧で良いキットです。
>チョバムアーマーを装着
このキットの状態では外装式のアーマーは装着してないですね。
劇中で1度追加アーマーを装着してフルアーマー形態に
なった事はあります(パイロットには不評でしたがw)。
リアスカートはアレックスのチョバムアーマーを流用してますが、これも
特に追加装甲として装備している訳ではないようです。
当時は雑誌掲載の作例等を見て、いつHGUCで発売されるのかとワクワクしながら待っていました。ビームサーベル付属、ギミック豊富で色分けも素組の状態でほぼ完璧と正に文句無しの出来栄えでした。唯一の問題は拡張パーツであるフルドドやフライルーが電ホビのオマケ限定であること…バンダイ!無地でいいから今こそ普通に販売してくれ!
コメントありがとうございます。
>いつHGUCで発売されるのかと
アドバンスオブZは私が電ホをちょくちょく買ってたころに連載されていて
かっこいいなぁ~なんて思いながら記事を見ていましたが
まさかこれが正式な商品としてプラモデル化されるとは
思っていませんでした。
キットはちょっと惜しい点も無くはないんですが
HGUCの中でもかなり良い出来なんじゃないでしょうか。
>フルドドやフライルー
そういやそんな付録も付けてましたね。
商品化するとなると白1色ではちょっと厳しいかなぁ。
個人的には濃紺と白の初期型ヘイズルなんかがいいかな。
キット3個くらい寄せ集め(改・アドバンスド・2号機)れば
作れないこともなさそうなんですがw
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