今回は最大の難所である目周りのモールド彫りですね。

前回もチラッと紹介しましたがこれが今回使用する道具「ケガキ針」。
見ての通り自作品です。

このケガキ針は割り箸に縫い針をはさみテープで巻いて固定しただけという
実にチープな作り(笑)
ケガキ針は市販の物もありますが使用頻度の割りに決して安くないし、
私の場合は硬いプラを彫る訳でもないので、こんな物でも十分です。

元々の目のモールドに沿ってケガキ針でなぞり、目の輪郭を復活させます。
軽く何度もなぞるようにして溝を徐々に深くしていきます。
決して強い力を入れてはいけません。あまりゴリゴリやるとプラパテは本来モロいので
ポロッと欠け落ちたりして失敗してしまいます。
左右の目の形のバランスや大きさにも気をつけましょう。

目の輪郭が作れたら彫ったミゾの左右に盛り上がった削りカスを
1500番のペーパーでなでるようにこすり落とします。

目周りの処理が完了したヘッド。
瞳のモールドが消えているか、目の輪郭がきれいに彫れているか確認します。
この時点でミスがあった場合はまたパテを溶いて
ミスした部分にパテを盛り付けてやり直します。
え~余談ですが、今回見事に2個加工中のうち1個は
見事にモールド彫りに失敗しちゃいまして、現在絶賛やり直し中ですorz



最後にサーフェイサーを吹き付けて塗装前加工は終了です。
ここでも全体がキレイに処理できているか確認します。
瞳のモールドやホホにあったウェルドラインがキレイに消えましたね。
これでようやく銀塗装に入れます。
ただし、銀塗装してから小さいミスの見逃しに気づく事があるので油断できませんが・・・。
この時点で表面に小さな凹凸などがあった場合はサフ乾燥後にペーパーをかけてならし
もう1度サーフェイサーを吹きます。
ペーパー掛けで消えないような深い凹凸があった場合はその部分に溶きパテを盛りつけ、
乾燥後にペ-パーをかけてならし、もう1度サーフェイサーを吹きます。
以上でシルビアのヘッド処理加工の解説は終了です。
見ての通り非常に細かくて失敗しやすく面倒なので、あまりこの手の問題のあるヘッドを
オリミクに使うのは正直オススメできません。
ただ、使いたいヘッドにこの手の問題が生じた場合、
何かの参考になるかもしれないので3回にわたって紹介してみました。
以上、アクロシルビアのヘッド処理でした。
おー。なるほど、ケガキ針か!
コダもガシャヘッドのアイリペの際に、目のモールド修正で結構苦労しています。
そうか、この針という手があったか。(U_U)
(竹串が、まだ太いし。削れないし・・・)
参考になります。(謝)
コメントありがとうございます。
>この針という手
市販されている模型用のプラスチックを彫るケガキ針みたいな
針先の強度がこの加工じゃ必要ないので、こんな物でも充分です。
針も太さが色々種類があるので、好みのものを選んで
作ってみるのもいいと思います。
私も最近ミクロヘッドを弄っていたのですが、モールドを掘る際に力が入りすぎて失敗することがあります。
私は製図用の比較的しっかりしたケガキ針を使っていますが、縫い針のようにあまり力を入れられないような道具でじっくり作業する方がいいのかも知れませんね。
コメントありがとうございます。
>しっかりしたケガキ針
この辺は好みにもよりますね。
市販のケガキ針がいいという人もいれば
コンパスの針でやっちゃう人もいますし、
色々試して自分に合う道具を見つけるのがいいと思います。
今回の記事と自分の写真の醜さで、顔の大切さが痛感させられました...。
覚えてらっしゃいますか?fgにオリミク投稿するって書いたこと。
いろんな意味でダメダメなんですが、今の実力ってことで、恥ずかしながら投稿しました。
顔酷すぎですよね。やり直します!
よかったら覗いてあげてください。
「ミクロマン」「ミクロレディ」タグつけてます。
コメントありがとうございます。
>fgにオリミク
fgの2体のオリミク拝見しました。
塗装も複雑なマスクパターンもシャキッと決まっているし、
技術的には言う事ないんじゃないでしょうか。
写真で見る限りは顔だってそんなにひどい出来じゃ
ないと思いますよ。
また新しいオリミクが出来たらfgに投稿してくださいね。
→http://robertomolga.blog52.fc2.com/tb.php/490-e552720f