シグナレナリー&キリーセットを紹介したいと思います。
だいぶ以前に頂いた物なのですが、これまで紹介する機会がありませんでした。
これは特撮番組「時空警察ヴェッカーシグナ」に登場するヒロイン
レナリーとキリーをミクロレディ2素体で再現したキャラミクロだったのですが、
開発陣がなにをトチ狂ったのか
「ヴェッカーはミクロマン2007」(つまり本家ミクロマン)であるという旨の
全く空気の読めてない発言をした為に、本家ミクロマンの再開を心待ちにしていた
ファンからの総スカンを喰らったと言ういわくつきのアイテムです。
まあそれだけではなく色々問題があるのですが・・・

まずはパッケージ状態。
ブリスターが主だったこれまでのミクロマンと違って紙箱のパッケージなのが
特徴ですね。特典DVDが納められている部分が本のように開きます。

シグナレナリー素体状態。
冬木玲菜がエクスターナルチェンジ(変身)した姿。
ボディはマァルやエリスと同じミクロレディ2素体を使用。
可動範囲もボディの構造もレディ2シリーズと全く同じです。
レディ2素体の悪いクセで、関節可動部の硬さが部位によってマチマチ過ぎて
首や足首の妙な構造のせいもあり相変わらずポーズ付けは面倒です。
クリアパープルのボディに塗装が施されています。塗装の精度はイマイチ。
写真ではクリア部分が青く写っていますがこれは私のデジカメのクセみたいです。

こちらはキリー。
桐乃かすみがエクスターナルチェンジした姿。
クリアブラックのボディに塗装が施されています。
ちなみにレナリー、キリーどちらもバストパーツはM胸です。


こちらがフル装備状態。
肩・足首にアーマーを装着し、右腕にはシグナデヴァイスを装備します。
ちなみに肩と足首のアーマーはレナリーがレディ2のマァルの、キリーが
同じくエリスからの流用です。

上半身アップ。
頭部はどちらも同じデザインでカラーの違いのみ。
もともと「左右にしか動かない」ので(悪い意味で)有名なレディ2素体ですが
ヴェッカーはそれに輪をかけて可動が悪化しており、頭を左右に動かそうとすると
「グリッ」という感じで顔が正面に戻ろうとするなんとも言えない妙な仕様。
ああもうカンベンしてくださいorz

代えのヘッドとして「レディヘッド」という物が付属。ノーマルのヘッドと
差し替えられます。
・・・まあ見ての通り少々不気味で「ウルトラセブン」に出てくる宇宙人みたい。
必要か・・・コレ・・・??

右腕にはシグナデヴァイスを装着。
レナリー・キリー共通です。

手首パーツは豊富に付属。個人的にはレディ2素体の唯一いい所(苦笑)

武器としてクロノセイバーという剣が付属。
ただグリップ部分が細いので、手首可動タイプの握り手では保持できず
固定タイプの握り手専用となってしまいます。
これもまたポーズ付けが面倒な理由の一つですね。

その他にヴェッカーシグナで冬木玲菜を演じたしほの涼と、桐乃かすみを演じた
仲村みうのカード、そしてヴェッカーシグナシークレットファイルという
DVDが1枚特典として付属。
ちなみにカードの方は一般的なトレカとは違い裏側には印刷無しのボール紙という
チープさ120%のシロモノorz
DVDの方も一応鑑賞しましたが・・・こちらも収録時間が短い上に内容も薄く、
しほの涼・仲村みうの熱狂的なファンでもないとキビシイですね。

以前からレディ2の細すぎる腕に強度上の不安を感じていた私でしたが
その不安的中。
上写真の矢印で指したレナリーのヒジパーツがパックリ割れていました。

ではまとめを。
ボデイペイントのデザインはまあまあだとしても
レディ2素体の完成度の低さ、クオリティの低い付属品、高い価格と
正直言って売れる要素がほとんど見当たりません。
タカトミがミクロマン2007として特撮番組とコラボして大々的に発売した
ヴェッカーシリーズでしたが、まあその後の状況は予想通りで、
発売後間も無く壮絶な値崩れが始まり、レナリー&キリーの定価は
3500円だったのですが500円で投げ売られている所もありました。
これを3500円で売ろうというタカトミの勇気は認めますが
誰か止めるやつはいなかったんかいな。
以上、シグナレナリー&キリーセットでした。
迷走ミクロシリーズの作品は正直マテフォの代わりにもなりなくい物ばかりですよね。
おいら的にはタツノコファイト~キャラミクロは外してる感がありましてヴェッカーではかなり落胆させていただいた記憶が…。
あと非公開設定の件、お手数掛けてすいませんでした。
かなり遅くなりましたが3周年おめでとうございます。
この頃のタカトミトイの品質の悪さはミクロに限ったものではなかったですけどね・・・(涙)
元々、付属DVDの内容は普通にストーリー的なものが入る予定だったらしいので、
もしかしたらその頃の設定価格が据え置きなんてことなのかも・・・?
コメントありがとうございます。
>キャラミクロは外してる
人形の命である顔がイマイチなものが多かったですからね。
もうちょっとガシャフィグなどからノウハウを学んだほうが
良かった気がします。
>非公開設定の件
どういたしまして。ご応募頂きありがとうございます。
コメントありがとうございます。
>品質の悪さ
ミクロは末期になってくると金型の劣化や塗装精度の低下、
メッキの質の低下やクリアコート省略などホントに
散々でした。
>普通にストーリー的なものが
そうだったんですか。でもまあ本編が収録されていたとしても
ヴェッカーそのものがそんなに良い出来の特撮じゃ
無かったみたいなのでやっぱりこの値段じゃ
売れなかったでしょうね。
はぁ~、溜息しか出ないっすね。。。。。
いいんちょ@さんも苦しかったんじゃないでしょうか?>レビュー。
コダ的には、正に500円投売り@ザら巣でも見送りましたさ。。。(^_^;
この完成度の低さというか、なんというか、もぉ玩具メーカーとして姿勢を疑・・・>以下自粛。
このころのタカトミはある意味凄いですよね~。
TFのテレもちゃもそうだけど、素人が見たってどう考えても絶対売れないの一目瞭然ですもんね。一回きりの売り逃げならまだしもシリーズ化してるし(笑)。
反面教師として永久に記憶に止めておくべきとも思いますけど、これが売れないのをミクロマンってブランドのせいにされちゃ大迷惑ですよね。
コメントありがとうございます。
>苦しかったんじゃないでしょうか
いや、そうでもないですよ。
私は本来毒舌なので突っ込みどころが多いものは
結構やりやすかったりします(笑)
>見送り
ウチの近所だと1000円くらいまで下がってますが
それでも売れ残ってますねぇ。
コメントありがとうございます。
>どう考えても絶対売れない
本家ミクロのほうでもいくつかありますが
発売前から「コレダメだろ」っていう商品を
平気で発売しちゃってますよね。
>大迷惑
ヴェッカーの失敗は明らかにミクロマンのせいじゃないですが
ミクロの開発部は昔から「自分の失敗を認めない」体質が
あるような気がしますね。
>>「自分の失敗を認めない」体質
激しく同意です。銃などをまともに握れない手首なんかその最たるもので、
ンなモン手首に合わせたグリップを作ればいいだけの話なのに、
なぜそれが出来んのか…_| ̄|○|||
コメントありがとうございます。
>まともに握れない手首
試作の段階で明らかに分かりきっているであろう欠陥なのに
改良もせずそのまま発売しちゃってるとしか思えない物が
沢山ありましたね。
とにかくハタから見ているとミクロ開発部は
「ダメならやり直す」って事が全く出来ないみたいに見えるんですよ。
それとも自分達の作った物に余程の自信があるんでしょうか。
評判の悪いレディ2素体ですが不都合部分を差し引いても
個人的にはあのプロポーションは捨てがたく
(レディ1のアスリート体形はレディ2とは別の意味でクセが強くて・・・)
近年はこちらをメインにカスタムしておりました。
ただやっぱりというか投売りを待ちましたが(笑)
流用するヘッドによって素体を選べる様になったのは
嬉しかったんですが
こちらの素体ももうちょっと手に入れ易かったなら、
と今更ながら悔やまれます。
コメントありがとうございます。
>あのプロポーションは捨てがたく
私は逆にアニメキャラ的ディフォルメのきつい
ver2素体のプロポーションはダメですね。
プロポーションは個人の好みが大きいので
なんともいえませんがver2素体はそれを差し引いても
構造的な問題が多すぎて扱いづらいです。
>こちらをメインに
W-Gさんの所はver2レディの改造多いですね。
ただver2レディ系のミクロは売り上げが芳しくない物が多かったので
さすがにマテフォまで出す勇気が出なかったのかも。
→http://robertomolga.blog52.fc2.com/tb.php/427-0c3a269f