オリジナルミクロを作ろう!:はじめの1体を作る 「マスキングの壁」
はじめての1体をあなたに。第5回です。
はじめの1体 027

グレイス: 皆さんこんにちは。「はじめの1体を作る」担当講師のグレイスよ。

今日はいよいよマスキングに入るわ。マテリアルフォースへのマスキングは
普通のガンプラなんかとはちょっと違う難しさがあるからがんばってね。

でも実は
ひたすら単調な作業を強いられる
ってのが最大の問題なのよね(苦笑)


そうそう、言い忘れるところだったわ。作業を始める前に必ず石鹸で手を洗ってね。
なぜかと言うと、指先の汗に含まれる油分がマテフォに付くと
マスキングテープの貼り付けや塗料を塗る際の障害になる事があるのよ。

手に汗をかきやすい人はマメに手を洗うようにしてね。
用意はいい?じゃ、マスキングの解説を始めましょうか。







はじめの1体 038

まずは使用する素体の準備ね。今回マスターが用意したのは白M胸だけど
今回塗装する色は「黒」だからそれに合う素体色なら何でもいいわよ。

バストサイズも好きなサイズでいいんだけど、L胸やL+胸はバストが大きい分、
胸回りのマスキングがちょっと難しくなるわ。

なにせあまり凹凸があるとマスキングテープが貼りづらくなるから、もしLやL+胸を
使う人はそれに合わせたデザインを考えた方がいいわね。







はじめの1体 039

まずはマテフォをドライバーを使って分解します。なにかケースを用意して
それに入れておくと部品をなくしたりする事故を防げるわよ。

完全に分解したら塗装するパーツとしないパーツに分けておくといいわよ。
上写真は左側が塗装するパーツね。








はじめの1体 041

次は要する道具類の紹介ね。

定規(30cm以下の物)
マスキングテープ(タミヤ製がオススメ。ケース付きで保管中にホコリがつきにくい。
            テープの幅は数種類市販されているが、18mm幅を愛用)
デザインナイフ
デザインナイフ替え刃(45度刃を愛用。60度刃でもOK。この辺は好み)
ピンセット
小型ハサミ(安いものでも可。先端が細く鋭利な物が使いやすい)
カッティングマット(100円ショップでも入手可。まな板シートを愛用)



デザインナイフの刃は鋭利で切れ味が鋭い分、刃が鈍るのも早いから
切れ味が鈍ってきたと思ったら早めに交換してね。







はじめの1体 055

まずは簡単な所から始めましょうか。腕のマスキングよ。

マスキングテープをカッティングマットに貼り付け、定規とデザインナイフで細く切り出し
クルッと1周するように貼り付けるだけよ。

基本的にマスキングテープはこのくらいの細切りにして使うの。
これで腕のマスキングは完了よ。

「こんなに細くちゃ塗料を塗った時、テープを超えてはみ出しが出来るじゃないか」
言う方もいるでしょうね。

でも気にしなくていいわ。そんな物は塗装してテープを剥がした後
綿棒に薄め液を含ませてふき取ってしまえばいいんだから。

それからマスキングテープはピンセットを使って貼り付けてね。
手で貼り付けると粘着力が弱ってしまうから。

もう一つ注意点があるとすれば、あまりマスキングテープを長く切って
グルグル巻きみたいにしない事。

なぜかと言うとあまりマスキングテープを何重にも貼っちゃうと塗装したときに出来る
テープを剥がした後の塗料の段差(オリジナルミクロを作ろう!ボディ編その3参照)
高くなってしまうの。







はじめの1体 057

次はスネのマスキング。静と同じパターンね。
ここも細切りのテープを2枚づつ貼ればOKよ。

テープを貼ったら左と右のスネパーツ塗装部分の対象性をキチンと見比べてね。







はじめの1体 058
はじめの1体 059


次は腰パーツ。ここはウチのマスターが作ったオリミクのミクロマン側キャラ
全てが同じパターンを使っているわね。

ここも特に難しい所はないはずよ。でも一応左右が大体対象になっているかどうかは
確認しておいてね。







はじめの1体 061

次は腹部パーツのサイドライン。

ちょっと曲面がきつい部分だけど、マスキングテープを細く切り出せば
ある程度曲面にもなじむから、ラインが横から見たときに真っ直ぐになるように
キレイに貼る事が大切よ。







はじめの1体 033

さ、次は難関の一つ胸と首回りのマスキングよ。

今回はマリエッタを例にするけど、この胸回りのパターンって目立つ部分だから
左右ラインの対象性や、V字部分先端がきっちりセンターラインに揃わないと
見栄えが大幅に悪くなってしまうの。

これって簡単なようで実は結構難しい事なのよ。

冒頭でもちょっと話したけど、マテフォってツルツルなボディでガンプラみたいに
パネルラインやパーツごとの境目があまりないから、その表面にキッチリ
左右対称のパターンを作るのには慣れが必要なのよ。


で、今回はそれをクリアすべくこんな方法をとってみたわ。








はじめの1体 063

今回採用した胸回りのパターンがこれ。

左右対称が難しけりゃ非対称なデザインにしちゃえばいいのよ(笑)

どこかのSFアニメの制服にありそうな途中からラインが切り替わるデザインね。
これならラインがちゃんと水平になっているかさえ気をつければ難しくないわ。

明らかな「逃げ」の手段なんだけど、
それなりに説得力のありそうなデザインにしちゃえばいいの。


一応目立つ場所だから、水平方向のラインの傾きには注意してね。
正面からだけじゃなく上下逆さまにして確認する事も有効よ。

もし正面から見てラインが水平に見えても、上下逆さまにした時ラインが傾いて見えたら
それは確実にラインが傾いてしまっているわ。

そんなバカなと思う人もいるかも知れないけど、これは本当よ。
人間の目って結構いいかげんな物なの。覚えておいてね。

あ、今見ると首元のマスクがちょっと左に傾いているわね。
後で修正しておかなきゃ(苦笑)








はじめの1体 064

次は脇の下の縦ライン。

ここは特に難しい部分じゃないわね。








はじめの1体 067

次は背中ね。

前回、「静のパターンは背中中央のへこみのせいで筆塗り向きじゃない」って話を
したわね。そこで今回はそのヘコミを迂回するこんなパターンにしてみたの。

これはレネットと同じパターンなのよ。これならマスキングテープも貼りやすいわ。
一応左右ラインの角度だけ気を付けてね。








はじめの1体 011

さ、次は最大の難関とも言える太もものマスキングよ。
今回は↑の静とほぼ同じパターンを採用したわ。

ここは目立つ場所だからパターンの左右の対象性をキッチリそろえたい所なんだけど
これがとても難しいのよ。ウチのマスターも一番苦手な場所ね。

マスターは左右の太ももを見比べながら「経験と勘」で合わせているけど、
これは初めての人にはちょっと酷よね。

そこでこんな方法を考えてみたの。ちょっと手間が増えるけど
確実性の高い方法だからカンベンしてね。







はじめの1体 042

まずはマスキングテープをこれくらいの長さにテープカッターから切り出して
マットに貼り付けて・・・








はじめの1体 043

次に定規とデザインナイフを使って水平に切り出すの。

この切り出したテープの太さが太ももの斜めのラインの太さになるのよ。
テープはキッチリ一定の幅になるように切り出してね。(重要)







はじめの1体 044

次にそれを半分にカットするの。これをピンセットでつまんで
太ももに貼り付けてマスキングのガイドにするのよ。









はじめの1体 045

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↑2枚の写真は貼り付けた図になるんだけど、ここで重要なポイントがあるの。

左右の対象性を高める為にテープを張る位置の目安を決めておくといいのよ。

今回は上写真では矢印で指し示したのパーツの合わせ目下端に合わせ、
下写真では矢印のパーツの合わせ目角部分に合わせてテープを貼ってみたわ。

こんな風に2箇所くらいテープを貼るポイントを決めておけば
「ラインの傾きが左右で違う」なんて事態を避けやすくなるわ。








はじめの1体 047

次はガイド代わりに貼ったテープに沿うように細切りにしたテープを貼って・・・








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はじめの1体 051

ガイドテープを剥がせばハイ、この通り。
キレイな斜めのパターンが作れたわね。











はじめの1体 053

次は斜めラインに交差する縦のラインを作っていくわよ。
縦方向に細切りした2本のテープを貼り付けて・・・









はじめの1体 054

余計な部分をハサミやデザインナイフでカットすればハイ、OK。









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もう片方の太モモも同様に作ってやればいいの。

今回はガイドを作ってマスクしたから左右の狂いは少ないはずだけど、
一応慎重に左右太もものパターンを見比べてね。









はじめの1体 069

最後に両面テープを先端に付けた竹串にマスクしたパーツを貼り付けて
「持ち手」を作ってやれば塗装がしやすくなるわよ。











はじめの1体 014

お疲れ様♪よくがんばったわね。これでマスキングは終了よ。

最後に注意点があるんだけど、くれぐれもホコリの付着に注意してね。
特にテープのフチにホコリが付きやすいから、よく見てピンセットなどでつまんで頂戴。

ホコリは湿気と並んで塗装の天敵よ。塗装面にホコリが付いたまま塗装しちゃうと
後が大変だから。余計な手間を増やすのはみんなイヤよね。


さ、今回は特に長くなってしまったわね。お付き合い頂きありがとう♪
次回はプライマーによる下地作りと塗装に入る予定よ。

じゃ、また次回お会いしましょう。



第6回へ(クリックでジャンプします。)


2008/10/13(Mon) | オリジナルミクロを作る | トラックバック(0) | コメント(10) | page top↑
コメント
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なるほど、マスキングテープにデザインナイフに…うむむ、色々と揃える必要があるのですね。次の講義が始まる前に何とか買ってこなければ…。それにしてもグレイス先生にとても癒されますw
by: ビンテージ * 2008/10/14 14:51 * URL [ 編集] | page top↑
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模型誌などでもたまに見るのですが、いいんちょ@さんの講義の方が断然解り易いですね(^^)
ふむふむ・・・けっこう細かい作業ですね。
根気良く頑張ります!っと、その前に私も道具を購入してきます(^^;
by: 龍牙 * 2008/10/14 15:34 * URL [ 編集] | page top↑
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自分がマスキングしないでほとんどフリーハンドでやっちゃう要因の一つに対称出すのが面倒だからってのがあったんですが、成る程こんな方法があったんですね。今度やってみます。
テープも自分は100均で買ったやつを使ってますがやっぱり模型用の方が薄くて良さげに見えますね。これも今度買ってきます。
by: かぼふらわぁ * 2008/10/14 21:10 * URL [ 編集] | page top↑
--ビンテージ様--

コメントありがとうございます。

>色々と揃える必要

でも一度買っておけばその後も長く使えますしね。
今回使った道具全部そろえても千円以下でいけるでしょう。

>グレイス先生

「教官」という設定にもかかわらずその手のエピソードを
披露する機会がなかったのでちょうどよかったです(笑)
by: いいんちょ@ * 2008/10/14 21:57 * URL [ 編集] | page top↑
--龍牙様--

コメントありがとうございます。

>講義の方が断然

いや、模型誌のほうはページや文字数の制限とか
写真枚数とかが限られた状態で説明しなきゃいけないので
しょうがないですよ。
逆にこっちは写真も文字も使い放題ですから。

>細かい作業

そうですね。ただこのマスキングの出来不出来は
後々ひびくので、慎重にあせらずやったほうがいいですね。
by: いいんちょ@ * 2008/10/14 22:01 * URL [ 編集] | page top↑
--かぼふらわぁ様--

コメントありがとうございます。

>こんな方法

今回太もものマスクに使用した方法はやや手間が増えるので
私も普段はやらないんんですが、確実性は高いので
今回紹介してみました。

キレイなラインを出すのにはフリーハンドではやはり
限界がありますね。

>模型用の方が薄くて良さげ

タミヤのマスキングテープは程よい粘着力と薄さ、
ホコリよけのケースが付いていて扱いやすいですね。
6・10・18ミリ幅のサイズがありますが私は18ミリ幅を
昔から愛用してます。
定価は350円で、ケースのない「詰め替え用」もありますよ。
by: いいんちょ@ * 2008/10/14 22:06 * URL [ 編集] | page top↑
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そうか!筆塗りならば、全体をマスキングしなくても、細いテープ一本貼ればいいのですね。これはハードルがかなり下がったような気がします。でも筆塗りだと、塗幕が厚くなりすぎたり、マスキングテープを貼った下に塗料が流れ込んだりといったことが起きそうで不安もあります。何かコツがあるのでしょうか。次回を楽しみにしてます。
by: yoyon_bee * 2008/10/16 04:39 * URL [ 編集] | page top↑
--はじめまして。--

昨日ザラスでマテフォ茶、紺が10円で投売りされていたので買占め、カスタム例を探して、こちらに辿り着きました。
一体は自己流で塗装してしまった後なので、(しかもひどい出来w)
二体目以降、こちらの講座を参考にしてがんばりたいと思います。
ためになる記事をありがとうございます!

にしても、こちらのオリジナルさんたちは皆さん素敵で思わず溜め息…。
by: みや * 2008/10/16 12:09 * URL [ 編集] | page top↑
--yoyon_bee様--

コメントありがとうございます。

>全体をマスキングしなくても

エアブラシだとこの後、色を塗らない部分も
テープで隠さなければいけませんね。
これも確かにめんどい作業ではあります。

>何かコツがあるのでしょうか

筆塗りだとどうしても塗膜がぶ厚くなったりしがちですね。
このあたりは慣れもありますが、大抵は筆に塗料を
付け過ぎているのが原因である事が多いようです。

マスキングテープを貼った所に滲み出したりという事は
少なからず起きるので、テープを剥がした後にその
修正を行なうのは必須ですね。

逆に言うと多少上手くいかないことも前提にした
作り方と言っていいでしょう。
by: いいんちょ@ * 2008/10/16 22:45 * URL [ 編集] | page top↑
--みや様--

初めまして。コメントありがとうございます。

>10円で投売り

スゴイ値段ですねぇ。私もそこまでの投売りは
さすがに見たことないです。

>ためになる記事

ありがとうございます。そう言って頂けると嬉しいです。

>皆さん素敵で

ありがとうございます。
でもほとんどがガシャポンヘッド流用+単色塗装という
そんなに凝った作りではないのであんまし威張れた物じゃありませんが
なにかの参考にでもなれば幸いです。
by: いいんちょ@ * 2008/10/16 22:53 * URL [ 編集] | page top↑
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