ろべるともるが

前回までのあらすじ：　謎の少女の奪取に成功したグラブズだったが・・・

グラブズ「ふぅ、ここまで来ればもう大丈夫だろ。どれ・・・連絡入れとくか」

ピピッ。

グラブズ「あ～、こちらアンパンマン。パン工場どうぞ」
マノン「・・・はい。こちらパン工場」











グラブズ「例のガキをいただいて脱出したぜ」
マノン「ご苦労様。その子と話はできますか？」

少女「う、う・・・ん・・・」

グラブズ「お、ちょうど目を覚ましたみてぇだぜ」
ボル「あ～、カニ男君。とりあえず名前とか、いろいろ聞いてみてくれんかね？」










少女「ここ・・は？・・・おじちゃん、誰？」
グラブズ「お、おじちゃん？・・・まあいい。あいにくだが正義の味方ってワケじゃねえぜ。
　　　　　　お前・・・名前は？」

少女「私・・・シオン」











グラブズ「妙な連中に捕まってた様だが、お前何であんな所にいたんだ」
シオン「よく解らないの・・・怖い人達が『お前の力がインフィニティに必要だ』って・・・」

グラブズ「インフィニティ？」
ボル「現政権打倒・ミクロマン根絶が売り文句の
　　　　アクロイヤー最大のテロ組織だよ。やっかいな連中だねぇ」

グラブズ「ふ～ん・・・お前、何か特殊な力でも持ってんのか？」
シオン「解らない・・・」

グラブズ「捕まる前はどこにいた？」
シオン「・・・覚えてない・・・思い出せないの・・・」

グラブズ「は？なんだそりゃ？」








マノン「・・・どう思います、博士？」
ボル「う～ん・・・嘘を言ってるようには見えないねぇ・・・」

マノン「記憶を消去されたとか・・・？」
ボル「可能性はあるねぇ。まあ連中がわざわざ生かしておいたんだから
　　　何らかの特殊な能力を持っているか、もしくはその才能を秘めているか・・・」











シオン「グスッ・・・グスッ・・・」（涙）
グラブズ「おい、なに泣いてやがる」

シオン「だって・・・だって・・・何も思い出せないんだもの・・・」

グラブズ「ケッ、んな事ぐれぇで泣くんじゃねえよ」
シオン「でもぉ・・・」

グラブズ「ハァ・・・いいかガキ、よっく聞け」










グラブズ「大体なぁ、『思い出せねえ記憶』な～んてのは大抵
　　　　　思い出してもロクな記憶じゃねえって相場が決まってんだよ」

シオン「・・・本当？」

グラブズ「ああ。思い出せねぇならそれはそれでラッキーってもんだ。
　　　　　　だからいつまでもつまんねー事でメソメソ泣くな。解ったか？」











シオン「ぐすっ・・・おじちゃん・・・ありがとう・・・」
グラブズ「ケッ、よせよ。別にお前に同情した訳じゃねえぜ。いつまでも泣かれちゃ
　　　　　　鬱陶しくてしょうがねぇからよ」

シオン「うん・・・」

グラブズ「ま、誰だって思い出したくないロクでもない記憶ってのが・・・」





























グラブズ「・・・・・・・・・・・。」（ぷるぷる）

シオン「・・・おじちゃん？」











グラブズ「うおおっ！忘れてぇぇっ！

　　　忘れてぇんだよおおおっ！！」

シオン「おっ、おじちゃんどうしたの！？」





その７へ続く。（←クリックでジャンプします。）

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グラブズの隠されたナイスガイっぷりが披露されたかと思えばこのオチ…やっぱり痛みを知ってこそ他者優しく出来るンスね・゜・(つД｀)・゜・

--ALE様--

コメントありがとうございます。

>このオチ

あまりカッコイイまま終わらせるのも
彼のキャラクターに合わない気がしたので(笑)

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前回から今回の最後の前までかっこいいのに・・・・

トラウマスイッチ発動してる　(ノД`)・゜・。

かっこよいカニさんは長く続く事は無いんですね（苦笑

おじちゃん呼ばわりされてるしｗｗｗ

けどそんなカニさんが大好きです。

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フラッシュバック来ましたねｗｗｗ
でも、前半はちょっとダンディなカニさんがステキでした。

それにしても、いいんちょ＠さんの小石とかをつかった情景の再現は本当に上手いですね。
手ごろなアイテムを最小限使用して情景を再現することはオレも心がけているんですが中々上手くいきません。
結果、何も使わない、ってことが多くなりますｗ

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グラブスの忌まわしき記憶が全て同一人物によって塗り固められている…哀れ（笑）　そして悪の組織「インフィニティ」の登場ですね。こういう展開燃えるなー。グラブスくんの今後の活躍をますます期待したいですｗ

--サクラん様--

コメントありがとうございます。

>トラウマスイッチ

いままでさんざんボコられてきましたからね(笑)
もう恐怖が遺伝子レベルにまで刻まれております。

今回はカッコ悪いオチでしたが、まだまだ彼の活躍が
続きますのでご期待ください。

--からしん様--

コメントありがとうございます。

>情景の再現

いやもう背景に手間やお金をかけられないってだけでして、
背景が真っ白なのも「想像で補ってほしい」という
実に貧しい発想からです(苦笑)

本当はもっと背景物増やして、画像加工なんかも加えた方がいいんでしょうが
ミクロネタは撮影枚数も多いので難しいです。

--ビンテージ様--

コメントありがとうございます。

>忌まわしき記憶が全て同一人物

こんなに誰かに恐れられているヒロインってのも
珍しいかもしれませんね。

>悪の組織

この世界ではミクロとアクロが休戦中なので
本来悪役となるアクロイヤーが機能しないために
テロリズム組織を設定してみました。

ちなみにミクロ側にもアクロイヤー根絶をスローガンにする
テロ組織「クルセイダーズ」が存在します。

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何かカニさんが今回カッコイイと思ってたら、やはりトラウマは強烈なようで笑）
シオンもどう絡むか、今後も楽しみにしてます。

ところで、「インフィニティ」と「クルセイダーズ」で思わずゾイドを連想しちゃいました（おい）

--赤帽子様--

コメントありがとうございます。

>トラウマは強烈

何度か殺されかけてますからねぇ。彼(笑)
シオンは後々のエピソードでいくつか重要な役どころがあるので
かなり前から登場が決定していたのですが
外伝や皇帝陛下登場のエピソードを先出ししてしまったので
今回ようやく登場となりました。

>「インフィニティ」と「クルセイダーズ」

ゾイドインフィニティってゲームありましたね。

ちなみに「インフィニティ」は現政権転覆を重視しているのに対し
「クルセイダーズ」は狂信的なアクロイヤー廃絶主義者たちです。

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