オリジナルミクロを作ろう! ボディ編 その1
今回からいよいよボディ編に突入です。
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さて、いよいよ塗装に入るワケですが、その前に素体のタイプとペイントパターンを
決めないと話になりません。

今回素体に選んだのは巷じゃ「最も使いにくい色」と悪評散々なブラウンM胸(笑)

ペイントパターンについてですが、普段私は素体を眺め回しながら
頭の中でパターンを決めてそのままマスキングに入るのですが、今回は
コレを見ている皆さんにもわかり易い様にデザインを紙に書いてみました。

ちなみに左側の全身像はボツデザイン。パーツごとに書いた方が決定稿です。

サンド系での塗装を考えているので「砂漠戦得意なミリタリーチックな人」くらいの
ざっくりした考えでデザインし、そして初めて塗装にチャレンジする方の事を考慮して
塗装箇所は少なめのシンプルなデザインにしてあります。








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まずはマテフォをプラスドライバーで分解します。ドライバーはネジに合うサイズの物を
チョイスしましょう。






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今回はここまで分解しました。左側が塗装しないパーツ、右側が塗装するパーツです。







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分解ついでに肩関節のボールについて解説を。

肩のボールには肩の軸が差し込まれる「外側」と、その逆の「内側」とがあります。

上写真では左が「外側」、右が「内側」で、外側のほうは軸穴の周囲が
えぐられています。

なんでこんな解説をするかと言うと、売っている状態のマテフォはこの部分が
逆に組まれている事が多々あり、逆だと肩幅が広くなってしまいます。

ただでさえ「ややガッチリ体型」と言われているマテフォレディですから
きちんとチェックして、もし逆向きに組まれていたらはめ直しておきましょう。






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さて、デザインが決まったらマスキングに入ります。上写真が使用する道具たち。

デザインナイフ、ピンセット、定規、マスキングテープはケース入りで
ホコリの付きにくいタミヤ製を愛用しています。

あとはマスキングテープを一時貼り付けておくためのプラスチック製の板か
カッティングマット。私はクリップボードの裏を使用しています。
傷ついても惜しくない物ならなんでもいいです。







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まずはボードに適当な長さに切ったマスキングテープを貼り付け、
定規とデザインナイフで細くカットした物を作っていきます。
幅は1ミリ前後くらい。細く残したいラインがある場合はそれなりの細さの物を
作っておきましょう。

コツはなるべく平行に切る事。デザインナイフは切れ味が鋭いので
さほど力を入れなくてもきれいに切り出せます。
切れ味が悪くなってきたと感じたら惜しまずに刃を交換してしまいましょう。
無用の失敗を防げます。






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細く切り出したマスキングテープを貼っていきます。
素手では貼らずに、ピンセットでつまむかデザインナイフの先端に軽くくっつけて
マテフォに貼り付けます。







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塗装する部分のアウトラインをとる様にマスキングテープを貼っていきます。
マスキングテープは粘着力が弱いのでしっかり密着させましょう。
細切りにしたのである程度の曲面にもなじませやすくなっています。

左右の対象性やラインの傾き・狂いがないかよくチェックしましょう。

テープを貼り付けている段階で余計な部分が出たら、貼り付けたまま
デザインナイフでカットしてしまいましょう。
ちょっとぐらいなら素体を傷つけても塗装とクリアコートで目立たなくなります。








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先ほどよりも大きめに切ったマスキングテープで塗装しない部分を
完全にカバーします。

どの部分のマスキングも基本的にはこの手順です。








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ふとももには目立つパターンが入るので、左右の対象性には気をつけましょう。

この段階では股関節パーツを付けたままの方が左右の対象が取りやすくなります。

パーツ同士の合わせ目等を目安に貼るのもいい方法です。







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今回は足首部分にも塗装が入るので、足首の軸が塗装で太くならないように
カバーしておきます。

ココの軸は細くてデリケートなので、塗装で軸が太くなるとはめ込みがキツくなり
足首をはめ直すときに軸をねじ切ってしまう危険性があります。








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マスキングの終了したパーツ群。
太もものマスキングが終わったら股関節パーツは外しておきましょう。





さて、今回はここまで。
次回の「オリジナルミクロを作ろう!」はエアブラシでの塗装に移ります。








2007/09/29(Sat) | オリジナルミクロを作る | トラックバック(0) | コメント(8) | page top↑
コメント
--細かなポイント--

マスキングテープの貼付け1つにも手を抜かず・・って事ですね。私、以前何度かマスキングテープを貼って塗装を試みたのですが、手ばりの為テープに手の脂が付いてしまって隙間から塗料が入ってしまい散々でした。
その他にも細かなポイントがありますね・・
勉強になります。

ラフのイラスト。巧いっすね!
by: SAT * 2007/09/29 22:24 * URL [ 編集] | page top↑
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ラフ画を書いてデザインを決める。
マスキングテープの貼り方きっちり手を抜かない。

いやはや脱帽

細かい所にピンセットで貼る時って手がプルプルしません?w

>SATさん
>手ばりの為テープに手の脂が付いてしまって隙間から塗料が入ってしまい散々でした。

元々マスキングテープは粘着がすごく弱いですからねえ。
貼った後にきっちりとテープを上から押さえないと塗料が入り込んだりしますよね。


いいんちょ@さんの俺ミクロの作り方を見ているとプラモ作りの本を見ているようで(笑)
ほんといいですわw
by: サクラん * 2007/09/30 10:53 * URL [ 編集] | page top↑
--SAT様--

コメントありがとうございます。

>隙間から塗料が入ってしまい

SATさんは確かコンプレッサーをお持ちで無いと記憶してましたので
筆塗りか缶スプレーの時ですか?

どちらの場合もマスキング塗装は一応可能ですが
マテフォは小さくて曲面が多いので筆や缶スプレーでは
塗料が多すぎて難しいですね。

その点エアブラシは薄く何度かに分けて塗装できるので
安全性が高くて便利です。

多少のはみ出しや滲みは塗装後にリカバリーは可能ですが
その辺は「塗装仕上げ編」で解説したいと思います。
by: いいんちょ@ * 2007/09/30 17:14 * URL [ 編集] | page top↑
--サクラん様--

コメントありがとうございます。

>ラフ画を書いてデザインを

普段は書かないんですがあんまりオススメできる事じゃないので
今回は一応書いてみました。
私がデザイン画を書いてマスキングしたのは今までには
「マキ」の時だけですね。

>プラモ作りの本を見ているようで

まあ模型作りの本と同様のテクニックを多用しているので
どうしても書く事同じになっちゃいますけどね(笑)
by: いいんちょ@ * 2007/09/30 17:20 * URL [ 編集] | page top↑
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丁寧で正確な作業をされているというのが見てて良くわかります。「ナイフの刃は惜しまず交換」よく言われますが、やっぱりもったいなくてなかなか出来ない自分です…。

ところで一点気になったのですが、マスキングや塗装する前に、マテフォのパーツって、洗浄したりする必要は無いのでしょうか?
by: yoyon_bee * 2007/09/30 22:42 * URL [ 編集] | page top↑
--おーこんなに細かいマスクもエアブラシならできるんですね!--

缶だと本当にスプレーがどばーーーっと出るんでミクロは無理っぽいですよね。。。普通のプラモでも細かい事をしようとするとにじみまくりで。。。

すごいなぁ。やっぱ必要かなぁ。
by: ゼントラン * 2007/09/30 23:55 * URL [ 編集] | page top↑
--yoyon_bee様--

コメントありがとうございます。

>もったいなくてなかなか出来ない

気持ちは解ります。私も貧乏性ですので(苦笑)

>洗浄したりする必要は

あんまり塗る前に素体をペタペタ触ってしまったりした場合は
キレイにした方がいいかもしれません。
私は塗装するであろう場所にはあまり触らないようにしてますが。

下地にプライマー(もしくはサーフェイサー)処理をしてから
塗装するし、ラッカー系塗料で塗装するので、塗料がはじかれたり
ペリペリ剥がれたなんて事はこれまでは無いですね。

どうしても手の油や離型剤が気になるようでしたら
WAVEの「Mウォッシュ」等のガレキ用離型剤落としを
綿棒につけてマテフォの表面をぬぐってやるとよいでしょう。
by: いいんちょ@ * 2007/09/30 23:56 * URL [ 編集] | page top↑
--ゼントラン様--

リアルタイムにこんばんわ。
コメントありがとうございます。

>缶だと本当にスプレーがどばーーーっと出る

缶スプレーは本来「広い面積を単一色に染める」為に作られているので
こういう小さい物には向いていませんね。
不可能ではありませんがスプレーを一方向に素早く動かす必要があり、
これは相当な慣れが必要です。

エアブラシなら塗料を少しづつ噴霧できるので作業が
圧倒的に楽ですね。
by: いいんちょ@ * 2007/10/01 00:02 * URL [ 編集] | page top↑
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