全長/14.7m
全高/7.9m
重量/46.0t
最高速度/210km
武装
50mm対ゾイド2連装ビーム砲
エレクトロンバイトファング
スモークディスチャージャーx2
ストライククローx4
定価800円(税別)
コマンドウルフは旧大戦時に高性能であるが大型機ゆえに数が揃えられない
シールドライガーのサポート機として開発された高速ゾイドで、
さすがにシールドライガーにはパワー・装備の面で劣るものの、
その高速性と抜群の扱いやすさから大量生産された共和国軍高速戦闘隊の
中核をなす機体であり、パイロットからの評価も高い傑作機です。
高速ゾイドゆえに重火器は持っていませんが、格闘戦を得意としており
また優れた索敵・分析能力を備えているため偵察や追跡任務にも多用されました。
TVアニメにも幾度となく登場し、アーバインやバラッド等のレギュラーキャラが
コマンドウルフを愛機にしていました。

フロント&リアビュー。
ボディが完全に装甲に覆われていないあたりに共和国テイストが感じられますね。
いかにも軽装で高速ゾイドっぽい。
イヌ科動物を非常に上手くアレンジした素晴らしいデザインです。

頭部アップ。
独特の形をしたキャノピーですね。

キャノピーを開いたところ。パイロットが1名搭乗。
コンソール兼操縦装置も可動します。

背中にある対ゾイド50mm2連装ビーム砲座。
分離して小型ビーグルにもなるという設定です。砲手兼偵察手が搭乗しますが
特に砲手を乗せなくても使用は可能です。
・・・と言うか、こんな高所で吹きっさらしのオープントップじゃ
戦闘時に危険なのはもちろん夏は暑くて冬は激寒、雨風も防げないので
誰も乗りたがらないんじゃないかと(笑)

後脚の上に突き出しているのはスモークディスチャージャー。
尻尾は手動で上下に可動できます。
胴体内には大型ゼンマイを内蔵しており、その動力で前進歩行します。

口は手動で開閉可能。首には2箇所可動軸があり、上下に動かせます。
特筆すべきは首の胴体側の可動軸にゼンマイ速度を変速させるギアが内蔵されており
首の位置により高速歩行と低速歩行を切り替える事が出来ます。
他のゼンマイゾイドには見られないコマンドウルフ独特の機構です。

こちらは数多いコマンドウルフのバリエーションキットの一つ、コマンドウルフAC。
共和国の精鋭部隊「閃光師団」の所属機で、AZ250mmロングレンジキャノンと
アシスタンスブースターを装備。
最高速度は若干低下していますが、攻撃力は大幅に強化されています。

青いボディは青の成型色にブルーメタリックの塗装が施された物。
肩にはバラをモチーフにしたパーソナルマークが。
その他の仕様はノーマルコマンドと同一です。
さて総評です。
私がもし人に「ゾイド初めて買うんだけどどれを買ったらいい?」と聞かれたら
私は迷わず「とりあえずコマンドウルフ買っとけ!」と言うでしょう。
そこそこの大きさと手頃な価格、組み立てやすさに加えて変速ギア等の
機構的な面白さ、そしてなによりそのカッコ良さ。いい所ばっかりです。
ちょっと武装が少ないですがそれは軽量の高速ゾイドですからやむを得ないって事で。
やたら限定モノの色変えバージョンやアニメ仕様のバリエーションキットが多いせいで
コレクターの方々には「コマ犬もう飽きた~」とか「目隠しでも作れる」などと
言われてしまうコマンドウルフ君ですが、ゾイドの「基本」みたいなものが
詰まっている傑作キットだと私は思っています。
ではまた次回。
モルガ同様、コマンドウルフも感動させてくれるギミックを備えた名機と考えています。
歩行速度変更ギミックの事なんですが、同様のギミックを備えたライトニングサイクス
と違い、首を傾けギア比を変更するだけというシンプルな構造で、低価格帯商品でも
充分実現させたという点はもっと評価されるべきかと。首を傾けた状態でゆっくり歩行
すると、地面の匂いをかいでる様でかわええッス(実際の所、顔のセンサーで地面をサ
ーチしてるって意図なんでしょうけど)。
デザインも、昔の機体でありながら今見ても充分かっこいいですしね。
コメントありがとうございます。
私もコマンドウルフは中型ゾイドの中でも1・2を争う完成度だと思ってます。
同じオオカミ型ゾイドにケーニッヒウルフがありますがあからさまに
「かっこよさ」を狙ったデザインでちょっとミリタリズム的に物足りません。
名前も外見もどう見ても帝国風ですし・・・。
ちょっと野暮ったいところがあるのがコマンドウルフの「味」ですね。
アニメではなぜか悲惨な最期を遂げる事が多い
(アーバイン機はジェノブレに真っ二つ、バラッド機はミサイルで木っ端微塵)
みたいですが・・・(涙)。
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